北海道大学産学・地域協働推進機構は、8月24日（日）から27日（水）にかけて、大学生を対象としたアントレプレナーシップ教育プログラム「Taiwan Innovation Journey」を実施しました。参加した学生たちは3泊4日で台湾を訪れ、国立成功大学（以下「NCKU」）や台湾デザイン研究院（以下「TDRI」）などを巡り、現地のイノベーションや起業支援の仕組みについて学びました。

台湾を代表する研究大学であるNCKUでは、本学の学生5名が、NCKUの学生や創意産業設計研究所（ICID）、大学発スタートアップを支援するイノベーションアクセラレーターなどの関係者に向けて、英語によるピッチを行い、活発な意見を交わしました。参加した学生からは「一次情報は大切であり、現地に行って学ぶことの重要性を感じた」「目標はそれぞれ違うが、自分のビジネスを進めていく上で多くの刺激を受けた」といった感想が寄せられました。

続いて高雄市にある駁二芸術特区（Pier-2）を訪問しました。ここでは、古い倉庫を再生したクリエイティブ拠点や、スタートアップ企業を見学し、アートとビジネスが融合した街づくりの取組に触れました。学生たちは、地域の文化や創造性を活かした新しいビジネスの形に強く感銘を受けていました。

最終日は、国家的デザイン推進機関であるTDRIを訪問し、デザインが産業や行政における課題の解決にどのように活用されているかを学びました。学生の一人は「デザインが社会全体を変える力を持っていることを実感した」と語りました。

今回のプログラムは、学生たちが“デザイン思考”を体感し、国際的な視野を広げる貴重な機会となりました。北海道大学産学・地域協働推進機構では今後も、海外との連携を通じて次世代アントレプレナーの育成を進めてまいります。