北海道大学大学院情報科学院の宮下拓磨さんらが「未踏アドバンスト事業」に採択されました
学生のプロダクト開発を支援するプログラムである「北大テックガレージSpring/Summer Founders Program(SFP)」(Kitalive寄付プロジェクト)にて、北海道大学大学院情報科学院修士課程1年の宮下拓磨さん、工学部4年の丹野朱萩さんらは、「認知症向け仮想ヘルパーの開発と自立支援プラットフォームの創出」(Re-MENTIA(リメンシア))に取り組んできました。同学生らは、本学のアントレプレナーシップ教育プログラムで得た知見も活かしながら、社会実装を目指しています。
この度、宮下さんらは、本プロジェクトの開発・実証を進めるため独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催2025年度上期「未踏アドバンスト事業」に採択されました。将来のイノベーションを担う高度IT人材の発掘・育成を目的とする本事業で、本学の学生が採択されるのは今回が初めてであり、非常に意義深く、今後の活躍が期待されています。
日本は、認知症人口が予備軍を含めると約1,100万人に達するとされ、世界有数の認知症大国です。一方、介護従事者は減少傾向にあり、従来の施設介護だけでは全てのニーズに応えることが困難な状況です。突然始まる在宅介護において、患者家族が経験や知識不足から不安を抱え、トラブルに発展するケースも少なくありません。こうした課題に対し、宮下さんらは在宅での新たな認知症ケアのあり方を模索し、本プロジェクトに挑戦しています。宮下さんは、「当事者が自然体で自由に生きられる認知症介護の形を創りたい」と語っており、AIエージェント時代に向けた新しい認知症ケアのあり方を提示するプロジェクトとして、社会的な注目も集まっています。
【リンク】
▼独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
▼Re-MENTIA(リメンシア)
▼北大テックガレージ