北海学園大 佐藤教授・北大 椎名特任准教授がモンゴル 日本人材開発センターにて、企業経営者向けにビジネスコースを実施
北海学園大学 経営学部 佐藤大輔教授、北海道大学 産学・地域協働推進機構 椎名希美特任准教授は、モンゴル・日本人材開発センターにて、モンゴルの企業経営者を対象としたビジネスコース(教育プログラム)を実施しました。
経済成長が進むモンゴルでは銅や金、石炭といった資源の開発に依存しない産業の多角化が大きな課題となっています。JICA(独立行政法人国際協力機構)が技術協力プロジェクトを実施するモンゴル・日本人材開発センター(MOJC)※は、かかる課題に対応するモンゴルのビジネスパーソンの人材育成を目的とした多くのビジネスコースを展開しています。今回、JICAからの依頼を受けて、佐藤教授・椎名特任准教授は「経営視座の転換と事業多角化戦略」をテーマに、9月15日~17日の3日間にわたってビジネスコースを実施しました。
当日は、企業経営者、管理職、新規事業に関心を持つ起業家など計42名が参加し、講義やグループワークを通じて経営の基本、マーケティング、新規事業戦略、ビジネスモデルキャンバスなど幅広いテーマを学びました。世界情勢の不安定化、消費パータンの変化により、単一の事業に依存するリスクが明らかになる中、多くの参加者から高い評価が得られました。
また、9月16日の午後には女性の起業をサポートすることを目的とした「女性の視点で生み出す、新しいビジネスのカタチ」と題したセミナーも開催され、椎名特任准教授が講師を務めました。モンゴルでは、女性の社会進出は進んでいますが、女性ならではの気づきを社会課題の解決につなげ、ビジネスに展開していく例は少ないのが現状です。当日は30名の女性が聴講し、グループワークにも熱心に取り組みました。「経営するとは何か」という根本的な問いから、身近にある課題や改善点を新たなビジネスアイデアへと発展させるプロセスについて、グループワークやオープンディスカッションの機会も提供され、熱い議論が展開されました。参加者からは「大きな刺激を受けた」、「このような機会が有ればまた参加したい」といった声が数多く出されました。
※ モンゴル日本人材開発センター | 事業について - JICA