実施報告:高校生・保護者・教職員が語り合う「これからの北海道の魅力と課題」をテーマにアントレプレナーシップ教育を実施
11月29日(土)、北海道札幌東高等学校において、「高校生と語るつどい」が開催されました。本事業は、北海道高等学校PTA連合会石狩支部が主催し、高校生、保護者、教職員が一堂に会し、若者が抱える日常の課題や将来の北海道の在り方について、年齢や立場の垣根を越えて対話を行うことを目的としたものです。
当日は、「これからの北海道の魅力と課題」をテーマに、北海道大学の椎名希美特任准教授がファシリテーターを務め、アントレプレナーシップ教育の視点を取り入れたワークショップを実施しました。冒頭のミニ講演では、アントレプレナーシップを「起業に限らず、変化をチャンスと捉え、自ら行動し、価値を生み出していく考え方」として紹介し、高校生にも分かりやすい具体例を交えながら説明しました。
続くワールドカフェ形式のワークショップでは、高校生と保護者が同じテーブルにつき 、北海道が持つ魅力や、人口減少、交通、観光、食や環境といった地域課題について意見を交わしました。参加者は、日常生活の中で感じている「違和感」や「困りごと」を起点に、どのような価値を生み出せるかを考え、簡単なビジネスプランとして整理し発表しました。
参加した高校生からは、「大人と一緒に本音で話すことで、北海道の課題を自分ごととして考えられた」「将来、地域に関わる仕事をしたいと思った」といった声が聞かれ、保護者からも「子どもたちの考えを知る貴重な機会だった」「家庭では得られない学びがあった」との感想が寄せられました。
北海道大学産学・地域協働推進機構では、大学生に限らず、小・中・高校生を対象としたアントレプレナーシップ教育にも積極的に取り組んでいます。今後も、地域や学校、保護者と連携しながら、次世代を担う若者が、主体的に社会や地域の未来を考える学びの場づくりを推進してまいります。